市や函館商工会議所などでつくる北海道新幹線新函館開業対策推進機構は本年度内に、交通ガイドマップ「はこだて公共交通楽旅(らくたび)まっぷ」の英語版を作成する。内容の磨き上げを図ろうと、市の関係者らが18日、道教育大函館校で留学生と意見交換し、課題の洗い出しを行った。
マップは、北海道新幹線開業に合わせて昨年3月26日に発行。新函館北斗駅からの交通アクセスや、市電・観光路線バスの運賃、時刻などをまとめ、市内の観光、宿泊施設に設置している。英語版の作成は、増加する海外客の利便性向上を図るのが目的。
この日は、同校に通う米国、オーストラリア、カナダからの留学生ら5人が参加。作成途中の英語版マップを見て表記の改善点を指摘しながら、「情報が多すぎるのでシンプルにまとめるべき」「色使いを統一させたほうが良い」など意見を出し合った。
同機構は、今回の意見を基にして、3月上旬に約5万部を発行する予定。市企画部計画推進室の品田朋廣さんは「日本人の視点で作成を進めていたが、率直な生の声を聞くことできて良かった。意見をできるだけマップに反映させたい」と話していた。(山田大輔)