【木古内】行修者と呼ばれる4人の若者が水ごりで鍛錬し、1年の豊漁豊作などを祈願する伝統神事「寒中みそぎ祭り」が13日、佐女川神社で始まった。初日は参籠(さんろう)報告祭が行われ、行修者は雪がしんしんと降る中、冷水を浴びて心身を清めた。15日まで。
今年で187回目。今回の行修者は、別当の目時基史さん(25)、稲荷の新井田真一さん(18)、山の神の加藤之康さん(18)、弁財天の平野大心さん(15)が務める。
午後6時から行われた参籠報告祭で野村広章宮司が祝詞を読み上げ、行修者が鍛錬に入ることを神に報告。行修者や祭典関係者らが玉ぐしを捧げるなどし、祭りの成功を祈った。
報告祭後、社殿から下帯姿の行修者が石段を下りて水ごりを開始。氷点下に冷え込む中、気合いを込めて冷水を掛け合い、来場した町民らが声援を送りながら見守っていた。
新井田さんの母、陽子さん(54)は「一年一年たくましくなり、何度見ても感動します」と息子の雄姿に感激していた。
4人は期間中、昼夜を問わず水ごりを敢行。14、15の両日には「寒中みそぎフェスティバル」もみそぎ公園などで開かれ、冬花火や物産フェアなどさまざまな催しが繰り広げられる。(鈴木 潤、神部 造)