【知内】道の駅「しりうち」(知内町湯ノ里48)の物産館隣に建設していた「新幹線展望塔」が21日、オープンした。初日はオープニングセレモニーを開いて完成を祝ったほか、地域住民や観光客が来場し、眺望を楽しんだ。
北海道新幹線開業後の町の新たな観光スポットにと町が建設。5月下旬に着工し、今月7日に完成した。鉄骨造り2階建てで、建物は高さ13・85メートル。2階と屋上に展望スペースが設けられ、2階まではエレベーターで上がることができる。総工費は約1億7000万円。
新幹線と在来線が線路を供用する区間で、展望塔からは貨物列車が待避する横を新幹線が走行する珍しい場面を見ることができるほか、青函トンネルの入り口や周辺ののどかな風景も見渡せる。
オープニングセレモニーでは、湯ノ里地区の住民や小学生、保育園児らが参加し、大野幸孝町長らがテープカットした。その後、展望台に上がり、新函館北斗行きの新幹線が通過すると、子どもたちは歓声を上げていた。
大野町長は「この日を無事迎えることができてうれしい。今後、青函トンネル出入口の町を全国にアピールするとともに道の駅や湯ノ里地区の魅力を高めていきたい」と話した。
展望塔は入場無料。見学可能時間は4~11月が午前8時~午後6時、12~3月が午前9時~午後5時。年末年始と毎週火曜は休館。(鈴木 潤)