函館の夏の到来を告げる、函館新聞社主催の北海道新幹線開業記念第20回函館港花火大会が17日夜、函館市内の函館港豊川埠頭(ふとう)を主会場に開かれた。緑の島や海上から約3000発の花火が打ちあがり、音と光が織りなす華やかなステージが20回の節目を飾った。
同社の創刊と「海の日」の制定を記念して1997年から毎年開催。「一新紀元」「岸芷汀蘭(がんしていらん)」の2部構成で、スターマイン(速射連発花火)や大玉打上などを織り交ぜた全14プログラムのショーが繰り広げられた。
冒頭、同社の小笠原金哉社長が「北海道新幹線が開業し道南に活気が戻りつつある。この花火大会を開催することで地元経済が活性化することを願い、道南の地域紙の使命を果たしていきたい」と開会宣言した後、観客のカウントダウンに合わせ、打ち上げがスタート。今年3月の北海道新幹線開業を祝し、新幹線をイメージした創作花火がオープニングを飾った。
その後も、20年前のヒット曲にのせて5号から10号の大玉花火が競演した「星空に願いを」、果物の形を表した型物花火「はなびコレクション」、水中花火と大玉を組み合わせた「ツインフラワー」など、音楽と融合しながら彩り豊かな花火が夜空に大輪を咲かせ、客席からは何度も歓声が上がった。
大会の様子は「FMいるか」やニューメディア函館センター(NCV)が実況生中継した。(鈴木 潤)