函館市湯川町の湯倉神社(伊部宗博宮司)で18日、制作体験やキャンドルナイトが楽しめるイベント「湯倉の杜」が開かれた。キャンドルを使ったアートが初めて行われ、暗闇に描かれた幻想的な光景に歓声が上がった。
敷居が高いと思われがちな神社をより身近に感じてもらおうと、湯倉神社氏子青年会(横山貴浩会長)が毎年開いている。
境内では廃油で作ったキャンドル400個に火をともしたほか、アートとして1100個のキャンドルを石段に並べた。当初は全灯していたキャンドルが氏子の手によって一つずつ消されると、浮かび上がったのは熊本県のキャラクター「くまモン」。会場で募った熊本地震の義援金は、全国氏子青年会協議会を通じて被災地へ送られる。
このほか、パステルアート体験や神社内を巡るミニツアー、バンド演奏などが行われ、大勢の家族連れらでにぎわった。毎年楽しみにしているという函館湯川小学校3年の秦彩寧(あやね)さんは「せんべいやキャンドル作りの体験が面白かった。キャンドルアートもきれい」と話していた。(稲船優香)