函館山(334メートル)の山頂まで自転車で駆け上がる「函館山ライド」(函館サイクリング協会主催)が10日に開かれた。暖かな日差しに包まれた中、定員いっぱいの約100人が参加し、スポーツサイクリングを楽しんだ。
函館山は通年自転車の走行はできないが、この日のみ特別に走行可能とした。コースは15日から冬季の通行止めが解除される函館山登山道で、スタート地点は登山道路ゲート発(4キロ)と新たに宝来町の高田屋嘉兵衛像下発(4・8キロ)を設定した。帰りは愛車とともにロープウェイに乗って下山するのも特徴的だ。
参加者は児童から高齢者まで幅広く、東京都や札幌市などからも愛好家が集まった。開会式では金沢浩幸会長が「函館山を自転車で登れるのは本日だけ。けがのないよう楽しんで」とエールを送った。
参加者らは春の訪れを感じながら力強くペダルを漕いでいた。初めて参加した市内の公務員、木村聡汰さん(23)は「長い登りは辛かったが、景色も良く、年に1度の機会を楽しめた」と話していた。(蝦名達也)