大手広告代理店の電通(東京)は、3月26日に開業した北海道新幹線に関するツイッターの投稿を解析したビッグデータを公表した。開業当日の総ツイート数は17万2259件で、前年の北陸新幹線開業(13万1338件)を上回った。
ツイートの解析は、同社とNTTデータ(東京)が共同で行った。
初日は午前0時から切れ目なく投稿があり、一番列車が走り出す午前6時を境に増加。午前6時32分の東京発新函館北斗行きの出発時刻には357件、その3分後の新函館北斗発一番列車出発に合わせて383件の投稿があり、「開業おめでとうございます」「感動して泣けた」「ついにそんな日がやってきたか」など、歓迎する内容で埋め尽くされた。最もツイート数が多かったのは新函館北斗発車1分後の同6時36分で、463件だった。
同社はまた、昨年9月1日から今年3月10日までの北海道新幹線に関するツイート約38万件を解析。都道府県別のユーザーをみると、東京都が8365人と圧倒的で、北海道は5606人で続いた。観光に関するツイートが、ビジネスに関する内容の4倍と圧倒的に多く、ユーザーが北海道観光を楽しみにしていることがうかがえる。
時系列での話題量では、昨年9月16日の開業日発表で約1万4000件、10月13日の料金発表時に約1万5000件のツイートを記録。2月26日の開業1カ月前も1万6000件近くに達した。また、鉄道ファンの関心を最も集めた話題が、全国の普通・快速列車を自由に乗り降りできる「青春18きっぷ」の北海道新幹線オプション券発売だったことも分かった。
同社は「『早く開通しないかな』など待ち望んでいたツイートが多く、コメントも熱狂的な内容が多かった」としている。(千葉卓陽)