4月に入り、自転車商戦がピークを迎えている。専門店は近年注目されているスポーツ自転車を豊富に取りそろえる一方、ホームセンターでは、荷台がついた「ママチャリ」が根強い人気を誇っている。
スポーツサイクル専門店のスピード商会(五十嵐大善社長)では、一直線のハンドルが特徴の「クロスバイク」が人気。重さは10キロ前後と、ママチャリの半分ほど。美原店(美原1)と本通店(本通1)で計280台が並び、5万~6万円が売れ筋だという。
人気の背景には、健康志向や環境に優しいこと、若者の車離れなどがある。五十嵐社長は「通勤・通学のみならず、休日にはツーリングができるなど活用の幅は広い。全身の筋肉を満遍なく使うので、ダイエットにも効果がある」とする。
ジャンボイエロー亀田店(亀田町21)では、約90台をそろえる。中高生や大学生が多く買い求めるママチャリは1万円~2万8000円。切り替えの有無やタイヤの種類によって価格が変わり、チューブが従来の5ミリほど厚い「パンクしにくいタイヤ」や、タイヤの空洞がなく全体がゴムでできている「ノーパンクタイヤ」を採用した自転車も並んでいる。
通勤には、2万円台のマウンテンバイクや、場所を取らない折り畳み自転車が人気だといい、同店は「鍵を二重にする『ツーロック』の徹底と防犯登録は必ずしてほしい」と呼び掛けている。(稲船優香)