認知症などで判断能力が不十分な人の権利、財産を守る成年後見制度の専門的な業務を担う「函館市成年後見センター」が1日、市社会福祉協議会(奥野秀雄会長)内に新設され、開所式が行われた。
同センターは同制度に関する相談や普及・啓発のほか、市民後見人の育成・支援などを行う。市社協が昨年9月、市から事業を受託し、準備を進めてきた。
式で奥野会長は「市民に必要とされ、喜ばれるセンターになるよう運営していく」とあいさつ。その後、市保健福祉部の大泉潤次長と奥野会長が入り口に看板を掛けた。
所在地は市総合福祉センター2階(若松町33)。体制は阿知波健一事業部長がセンター長を兼務するほか、社会福祉士の資格を持つ職員2人と事務員1人が常勤して相談業務などに当たる。
通常の業務と並行しながら、今後は制度利用者を支援する市民後見人の選任、登録の仕組みづくりを進めていく。
開業時間は午前9時~午後5時。土曜、日曜、祝日休業。☎0138・23・2600。(鈴木 潤)