臥牛山4月1日・吉本のネットワーク
北海道新幹線が開業し、道南、北海道を訪れる人たちを増やそうと、魅力発信にさまざまな策が講じられている。その一つ、3月29日に北海道と吉本興業が包括連携協定を結び、道庁で調印式を行った▼吉本興業といえば「お笑い」。昔は学業成績の悪い子供に親や先生が「吉本に行きな」と言ったこともあったそうだが、人を笑わせて喜ばせる仕事は人気の的。タレントの養成事務所もある▼吉本興業が都道府県と包括連携協定を結ぶのは初めてという。北海道を盛り上げ、国内外に魅力を発信するイベントを行ったり、テレビ番組でタレントが道各地をPRする。道出身のお笑いコンビ「タカアンドトシ」が道観光大使に就任した▼西日本や九州では毎週「新喜劇」のテレビ番組放送もある。この新喜劇では時々、全国の自治体をPRすることもあり、昨年は市政施行100年を迎えた愛知県岡崎市とタッグを組んだ「岡崎版ご当地新喜劇」が大阪のなんばグランド花月であり盛況だった▼北海道出身の吉本芸人は数多い。コンビ「すずらん」の山本も函館出身。彼らのネットワークで北海道を明るく宣伝してくれれば、低迷する新幹線乗車率アップにつながる。函館観光大使の活躍にも期待したい(R)