函館バス(森健二社長)は北海道新幹線が開業する26日、西部地区の観光スポットを循環するバス「元町・ベイエリア周遊号」を無料運行する。当日に新幹線で多数訪れる旅行客の利便性と回遊性を高め、観光の足として活用してもらう。
同バスはJR函館駅を起点とし、同日以降は20分(冬期は40分)間隔で1日27便運行。通常料金は大人210円、子供110円で、函館朝市や金森赤レンガ倉庫群、函館山ロープウェイ山麓駅など19の停留所を約30分かけて周遊する。
無料運行にあたり、市や函館商工会議所などでつくる北海道新幹線新函館開業対策推進機構が費用を全額負担。利用客の利便性向上を図ろうと同機構と同社は連携してさまざまな取り組みを行っており、23日には同バスの車両に市内の観光名所をデザインした新たなラッピングバスを投入する計画だ。
26日は、午前8時40分から同駅4番乗り場で出発セレモニーを行う。森社長は「ベイエリアは函館観光のスタートの場所。周遊バスを利用し、函館での旅を楽しんでもらえれば」としている。(山田大輔)