• 函館新聞デジタル
    ご購読申込はこちら
  • 動画ニュース
    豪華客船と豪華寝台列車、函館で〝共演〟
  • 2024年春
    人事・本社来訪
  • 4月のプレゼント
    映画鑑賞券
  • 4/19
    函新ウイークリーレビュー
  • 参加者募集
    写真の日プロジェクト
  • 求人情報
    総務経理スタッフ、記者

若松さん特許取得 ビニールハウス用暖房システム考案

 函館市西桔梗町でトマト農園を営む若松健二さん(68)はこのほど、ビニールハウスの暖房システム「薪ストーブ及び温水供給装置」を考案し、このほど特許を取得した。熱効率の良さが特徴で、廃材も燃料として活用できるため燃油コストの削減効果も期待される。今後、鉄工業者に製造を委託し、市販化する計画だ。
 同システムは温水タンク付きまきストーブを熱源とし、タンク内の水を加熱して、温水を循環させる仕組み。
 まきストーブを使った類似システムの特許事例はあるが、若松さんが考案したのは、まきをくべる燃焼室と温水タンクが接着した造りとなっており、排煙の熱も加熱に利用する。類似の暖房設備と比べタンクに貯めた水を短時間で効率良く暖め、まきを燃焼する際に発生する黒煙を低減させた点などが特許の決め手となった。ハウス内では畑地に配管し、循環する温水で土や室内を暖める。
 若松さんはもともと物づくりが好きで、日頃から農業のコスト削減策を考えてきた。ハウスのボイラーに使う燃油が高値で推移していたこともあり、2013年9月に装置の製作に着手。この年の冬から、完成品を既設のボイラーと併用して試験的に使用した。特に1~3月は苗の生育に重要な地温を確保する必要があり、暖房をフル稼働させなければならない。装置を冬場2シーズン運用し、燃油コストを年間7~8割の削減に成功した。
 現在は日中、まきストーブだけで十分暖をとることができ、夜間帯に数時間ボイラーを稼働させる程度という。実用化にめどが立ち、昨年9月に特許庁に申請。同年12月に登録された。
 06年の廃油ストーブに続き、今回で2例目の特許となった若松さんは「農家の力になりたいと思い考えた。コンブの乾燥や住宅の床暖房にも応用でき、活用の場が広がればいいですね」と話している。(鈴木 潤)










      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. 大正庵/函館市美原から北斗市へ移転
      2. 函館高等技術専門学院で入学式 30人が技術者へ歩みだす
      3. 傷害容疑で森町の男逮捕
      4. ホテルテトラ、20日に屋上ビアガーデン営業開始
      5. 無免許とひき逃げ容疑で男を逮捕
      6. 道の駅横綱の里ふくしま ウルフマンと友情パワーで盛り上げ
      7. 函館で桜が開花、過去2番目の早さ 24日満開に
      8. S・イーグル黒星スタート サッカー・カブスリーグU15
      9. 新幹線乗り入れにJR費用負担応じず 鈴木知事「課題整理の段階」
      10. 今月のひと/炭火焼肉 ひび屋 店主 寺田雅浩さん

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      函館新聞紙面

      4月20日の紙面

      SNS公式アカウント

      4月20日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト