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春節で中国人観光客続々

 中国東方航空が運航する上海からの国際チャーター便が2日、函館空港に到着した。中華圏の春節連休(7~13日)の訪日需要を見込んだ運航で、16日までに計7往復を予定。154人乗りの初便もほぼ満席に近い状態で、乗客は早速道内観光へと繰り出した。
 函館市などは、初便到着に合わせて、春節装飾の赤いちょうちんがつり下げられた国際線ロビーで、横断幕を持って乗客を歓迎。観光パンフレットやイカの珍味を配布した。函館からの折り返し便にも道内観光を終えた中国人客が多くの荷物とともに乗り込み、帰国の途に就いた。
 旅行会社関係者らによると、ツアーの一つは、初日は夜景を含めた観光を楽しみ、市内に宿泊。3日以降は洞爺湖町や札幌にも宿泊し、7日に函館から上海に戻る。上海近郊に住む銭妍伶さん(38)は「日本が大好きで東京は毎月1回訪れているが、北海道は初めて。雪景色と海鮮が楽しみ」と話した。
 市港湾空港部によると、中国東方航空は昨年12月から運航する杭州線の定期運航(毎週火、土曜日)に加えて、5、10、15日に計3往復6便のチャーター便を運航。機材は定期便と同じエアバスA320(154席)を使用。また、マカオ航空(本社・中国マカオ特別行政区)は10日にエアバスA321(179席)を使用して、マカオ-函館間の1往復の運航が決まっている。
 ◇
 函館市内の百貨店やホテルでは、イベント開催や中国語の歓迎ポスターを作成するなどし、春節に訪れる外国人観光客を歓迎する。
 市内のホテルや観光団体が企画する「函館海上冬花火」は、今年初めて春節に合わせた日程(6~10日)で開催する。期間中毎日午後7時40分から約25分間、函館湾豊川埠頭(ふとう)沖から2000発の花火が打ち上がり、観光スポットのベイエリアを彩る。
 若松町の百貨店棒二森屋は6日から、歓迎ポスターを店内に掲示するほか、昨年の春節時期に人気が高かった炊飯器やステンレスボトル、化粧品などに中国語の商品紹介を付ける。
 本館4階の免税カウンターでは英語や中国語の話せるスタッフを1人増員して2人体制で対応。そのほかのレジには翻訳ソフトが入ったタブレットを配置する。同店営業企画の担当者は「外国人のお客さまは増加傾向にあり、今年の春節は昨年の1・5~2倍の売り上げを見込んでいる。スムーズな応対ができるよう準備を進めている」としている。(今井正一、金子真人)










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