高橋はるみ知事らが30日、3月26日に開業する北海道新幹線の関係者向け試乗会に参加した。新幹線車両「H5系」に乗車して新函館北斗―木古内間(35・5キロ)を1往復し、最高時速260キロの乗り心地を確かめるとともに、今後の経済効果への期待を膨らませた。
この日は、自民党の前田一男衆院議員や川尻秀之道議らも参加。高橋知事らを乗せたH5系は、新函館北斗駅を午後1時20分に出発。好天に恵まれたため、29日の試乗会に続いて同区間を最高速度260キロで疾走し、13分で木古内駅に到着した。その後、同駅を同2時5分に再び出発し、新函館北斗駅に戻った。
試乗を終えた高橋知事は報道陣の取材に応じ「スピードがあるにもかかわらずなめらかな乗り心地。函館山や津軽海峡をはじめ、とてもきれいな雪景色を堪能できた」と感想を語った。また、関係者の案内役として乗車したJR北海道の島田修社長は「新幹線開業を実感してもらえたと思う。
あと56日、最後の詰めの準備をしっかり行い、無事に開業させたい」と述べた。
試乗会は2月15日まで計22回実施。一般向けは同13、14日に行われる。(山田大輔)