臥牛山1月29日・空港の除雪態勢
富山から函館に移り13年目の冬。最初の年、雪の日に傘を差して歩いていると驚かれたことを覚えている。北海道の雪は振り払えば落ちるが、本州はそうはいかないのだ▼道東で大雪となった18~21日は、発達した低気圧と冬型の気圧配置の影響。函館は約20センチの積雪だったが、湿った重い雪となり、除雪は北陸並みの辛さ。昨年は暖冬で少雪だっただけに、一層大変さを感じる▼夏はほかの道内と違って湿気が多いことで「蝦夷梅雨」という言葉があるように、冬も東北並みの雪質に変わっているのだろうか。そう思うと今後の雪対策も考えなくてはいけないだろう▼と思っていた矢先、羽田から函館に向かう飛行機が、函館空港駐機場の除雪が間に合わず、青森上空で30分旋回後に着陸、さらに誘導路で1時間以上待機という事態に遭遇。国内外の3機が駐機場入りを待っていた▼函館で最も雪が多いのは中国の「春節祭」時期にあたる2月上~中旬。来年の今ごろは北海道新幹線で国内観光需要も増しているはず。作業スピードの早さから「ホワイトインパルス」といわれる空港除雪隊を持つ青森空港並みまでとは言わないが、函館空港も除雪態勢を強化していはいかがだろうか。(R)