函館市は、毎年9月に開催する道南最大の食のイベント「はこだてグルメサーカス」に、東北6県の各地を代表する祭りを招請する方針だ。「青森ねぶた祭」「秋田竿燈まつり」「山形花笠まつり」などが想定される。工藤寿樹市長は20日の定例会見で、「東北6県のさまざまな祭りを集結させ、できればパレードをやりたい」と述べた。
グルメサーカスは、函館ゆかりの各地域から自慢の味を集めたイベントで、2012年度から開催。青森をはじめ、東北各県からも出店がある。大門グリーンプラザなどを会場に、昨年も2日間で18万人以上を集客した。今年の開催日やパレードの規模、実施場所などは今後、市などでつくる実行委で決定。市は東北各県の関係者に参加を呼び掛ける考えだ。今年はJR各社による青函デスティネーションキャンペーン(7~9月)の期間中の開催で、北海道新幹線で訪れる多くの観光客の集客も期待される。
一方、新幹線開業当日の3月26日には、航空自衛隊松島基地(宮城県松島市)所属のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」による展示飛行が決定。防衛省の発表では、飛行場所は「函館駅等周辺上空」で、飛行経路や場所、時間帯は今後、決定する。
ブルーインパルスの展示飛行は、2009年8月の函館港開港150周年イベントのオープニングで予定されたが、本番当日は曇天で中止となった経緯がある。工藤市長は「道や道経連が(実現に)熱心に取り組んでいただいた」と述べ、7年越しの飛行実現に期待感を示した。
会見ではこのほか、来年2月に函館アリーナを会場としたイベント開催を検討していることを明かし、「アリーナに食や芸能など地元のものを集めたい。市民も(冬で)楽しみがないし、外国人観光客が入る春節時期がいい」と述べた。(今井正一)