【木古内】今年で186回目を数える町の伝統神事「寒中みそぎ祭り」が13日、佐女川神社(野村広章宮司)で開幕し、地域の繁栄や豊漁豊作を祈願する行修者4人が水ごりで心身を清めた。最終日の15日まで昼夜を問わず、水ごりの鍛錬を行う。
今回の行修者は、別当の公務員高橋駿さん(24)、稲荷の会社員目時基史さん(24)、山の神の高校生新井田真一君(17)、弁財天の高校生加藤之康君(17)の4人。
この日は午後6時から、同神社で参籠(さんろう)報告祭が執り行われた。野村宮司が祝詞を読み上げ、行修者が鍛錬に入ることを神に報告。関係者が玉ぐしを捧げるなどし、祭りの成功を祈った。
報告祭後、社殿から下帯姿の行修者が石段を下りて水ごりを開始。氷点下4度の中、冷水を気合いを込めて掛け合う勇敢な立ち振る舞いに、見守っていた約50人が「頑張れ」とエールを送り拍手していた。(斎藤彩伽)