【七飯】大沼国定公園の冬の風物詩・氷上ワカサギ釣りが9日、蓴菜(じゅんさい)沼で解禁となった。今年は暖冬の影響で昨年より5日遅いスタートとなったが、待ちわびた親子連れらが早朝から駆け付け、釣れるたびに歓声が上がった。
氷の厚さが20センチを超えたことから、魚場を管理する大沼漁協が営業を開始。ワカサギは体長5~10センチ前後で、群れで回遊する。スタッフは「餌を半分に切って食いつきを良くし、群れの場所を引き当てながら釣るのが楽しみの一つ」と説明する。
穏やかな天候に恵まれたこの日は、100人ほどが釣りを楽しんだ。自前の釣竿を持ち込む常連や、厚着をして家族全員で挑戦する姿が見られた。祖父母に会いに東京から訪れた中村美々ちゃん(6)、龍之介ちゃん(3)きょうだいは「釣りは初めてだけれど生きている魚を触れてうれしかった。もっとたくさん釣りたい」とご満悦だった。
期間は3月上旬までの予定で、午前8時から午後4時まで。無休だが、悪天候の場合は中止することもある。遊漁料は大人600円、小中学生300円(未就学児は無料)。貸し竿、餌など一式のレンタル代500円で、暖を取れるビニールハウス内でも穴釣りができる。
問い合わせは同漁協(☎080・4040・7575)へ。(蝦名達也)