3月26日開業の北海道新幹線の料金について、JR北海道は5日、インターネット予約で片道切符を最大40%割り引くサービスを開始すると発表した。予約する時期によって割引率が違う2種類の切符を、2月26日から販売する。ただ、地元からは割引率への不満や利便性の低下を懸念する声も上がっている。
乗車日の前日午後11時までに申し込む「北海道ネットきっぷ」は、新函館北斗-新青森5800円(割引率20%)、同盛岡1万940円(同15%)、同仙台1万5560円(同10%)、同東京2万1550円(同5%)。14日前までに申し込む「北海道お先にネットきっぷ」は、新青森4350円(同40%)、盛岡8360円(同35%)、仙台1万2110円(同30%)、東京1万7010円(同25%)とした。
同社は「『行きと帰りで異なる交通手段を利用したい』などといったお客さまの声に応えて片道タイプとし、より使いやすく分かりやすい商品に設定した」とする。
発表に対し、北海道新幹線は距離に換算すると全国で最も割高な路線となるため「もっと安くしてほしかった」(市内20代男性)などの割引率に対する不満の声は多い。また、駅や旅行センターで購入できない点など不便さを指摘する声も。函館商工会議所新幹線函館開業対策室の永澤大樹室長は「インターネット予約は便利に使える人と使えない人が出る可能性がある。割引率も含め、誰もが利用しやすい切符の造成を今後も働き掛けていく」と話した。
JR北海道などは同日、青春18きっぷの利用者が北海道新幹線に乗れるようになるオプション券(2300円)の発売も発表した。(金子真人)