道南NOSAI(北斗市東前、橋本清一組合長)は、2015年産水稲、小麦、畑作物の共済金(保険)支払額をまとめた。15年支払額は、前年比1293万円増の2531万円。小麦(秋まき、春まき)の被害がやや目立っただけで、総じてどの作物も作柄良好で僅少被害で済む見通しだ。
水稲の支払額は8戸839万円。作況指数は渡島、桧山とも101の「平年並み」となった。
小麦は秋まき、春まき合わせ支払額は28戸1367万円。収穫期の天候不順で細麦などの品質低下が発生した。金額被害率(最大補償額に対する共済金の占める割合)は3・9%。
畑作物では、ジャガイモ(加工、種子、食用)は仮渡し1回目が9戸172万円、2回目は調査中で3月に支払う。大豆も調査中で3月に支払う予定。小豆の支払額は7戸152万円。ビート、生食用トウモロコシ、カボチャ、ソバは調査中で2月に支払う見込み。風害が発生したビートは森町で被害が深刻で、播種(はしゅ)や移植をやり直す事態となった。
木村隆農作部長は「15年産は小麦の被害がやや目立ったものの、総じて作柄は良好だった。現在調査中の畑作物も大きな被害にはならない見通し」と話す。
NOSAI(農業共済組合)は、農作物被害や家畜疾病にあたって農家を支援。農家が支払った掛け金を原資として自然災害で被害に遭った場合、程度に応じて共済金を支払う。国も掛け金を補助している。(山崎大和)