道は16日、来年3月26日の北海道新幹線開業まで17日であと100日となったことを記念し、ロワジールホテル函館で「北海道新幹線サミット」を開いた。「北海道新幹線開業に向けた期待と開業後を見据えて」をテーマにパネルディスカッションを行い、観光振興策などについて語り合った。
市民ら約150人が参加。パネリストとして、函館山ロープウェイの竹村隆社長や道内ホテル大手、鶴雅グループの大西雅之社長ら5人が登壇した。
竹村社長は「北海道新幹線は今後、運行時間を短縮するなど段階的に成長する伸びしろがあり、その都度PRするチャンスがある。
その際には、地域の魅力を違った形で発信していく努力が不可欠だ」と強調した。
大西社長は「年間190万人が訪れる大沼エリアは宿泊地として過小評価されており、成長の可能性がある」と述べ、来春七飯町に開業する「大沼鶴雅オーベルジュ エプイ」について「館内のジオラマや多彩なランドスケープ(庭園造景)で、大沼のシンボルとなるようなホテルにしたい」と抱負を語った。
また、北海道体験観光推進協議会の代表理事を務める坂本昌彦さんは「関東から修学旅行の誘致を考えた際、道南にはクラス単位で行える体験学習メニューが少ない」と指摘。「集客のためには観光コンテンツの開発が急務だ」と力を込めた。(山田大輔)