来年3月26日に開業する北海道新幹線の運行ダイヤの概要が、16日までに明らかになった。新函館北斗―新青森間を運行する13往復26本のうち、木古内駅には8往復16本、奥津軽いまべつ駅(青森県今別町)には7往復14本が停車。新函館北斗―東京間を4時間2分で結ぶ最速列車は上下線で3本運行し、函館市の官民トップらが要請していた宇都宮駅の停車は見送られることとなった=別表。ダイヤの詳細は18日に発表される。
東京まで10往復20本運転する「はやぶさ」の平均所要時間は約4時間20分。最速列車は上り(新函館北斗発)が1本、下り(東京発)が2本で、新青森・盛岡・仙台・大宮のみ停車する。はやぶさは全便、仙台―大宮間の駅を通過。北関東や南東北からの集客を狙い、地元関係者は宇都宮や福島などの停車を要望していたが、速達性が重視された。
上りの1番列車は新函館北斗発午前6時35分で、東京着は同11時4分。下り最終列車は東京午後7時20分発で、新函館北斗駅着は同11時33分となる。
宇都宮駅などへの停車が見送られたことについて、工藤寿樹函館市長は「宇都宮や福島、郡山などからあまり函館に来ていなかった方々を呼び込むチャンスだったが、現時点では仕方がないと感じている」と残念がり、「多くの人が新幹線を利用し、増便が可能になった際には改めてJRに要請したい」と話した。
一方、在来線特急の本数と同じ10往復の停車を要望していた大森伊佐緒木古内町長は「駅やまちの規模を考えると、10往復は高いハードルだったかもしれない。8往復という本数は地元に十分配慮してもらったと受け止め、感謝したい」と述べた。(山田大輔)