函館大(野又淳司学長)の第16回弁論大会(函館新聞社など後援)が6日、同大で開かれた。同大弁論部(菊池晃弘部長、部員8人)の学生ら12人が登壇、若者ならではの視点で新幹線時代を迎えるまちの将来について熱弁をふるった。
今年のテーマは「わが街・はこだて」。毎年、函館に関するさまざまな話題をテーマに掲げ、提案などを行っている。
この日は、学生や市民ら約40人が来場。同校の若松裕之教授は「スピーチを通して発信することは非常に重要な意義を持つ。弁士が語る言葉の基になっている熱い心に触れてほしい」とあいさつした。
先陣を切って登場した3年の林魁人さんは、函館市が地域ブランド調査で2年連続1位を獲得したことについて触れながら、「まちの良さは、単純に栄えているかどうかで判断すべきではない」と強調。「函館には、街並みなど誇るべきものがたくさんある。北海道新幹線開業を契機に、全国に魅力をもっとアピールすべきだ」と述べた。
1年の福岡美輝さんは、
「子どもたちの遊べる場所が少ないことが函館の課題」と指摘。「水族館や遊園地、ショッピングモールがあれば、市民がもっと暮らしやすいまちになる」と提言した。
このほか、同大OBとして、野村不動産の野村辰男社長ら4人が、函館の将来像などについて弁論を繰り広げた。 (山田大輔)