「第21回函館港イルミナシオン映画祭」(実行委主催)が4日、開幕した。函館市末広町の金森ホールで開かれた開会式には駆け付けた大勢のファンが映画の魅力を満喫した。
開会式に先立って今夏、市内でロケが行われた映画「函館珈琲」を上映。その後、同作品の監督を務めた西尾孔志さんや主演の黄川田将也さんらが登場し、撮影時のエピソードや映画への思いを語った。
西尾監督は「いろんな意見を聞きたい。この作品を応援して」と客席に呼び掛け、黄川田さんは「撮影では毎日楽しく向き合え、大切な作品になった。皆さんとともに大きく育てていけたら」と話した。
開会式で米田哲平実行委員長は「また函館の宝物が生まれた。これからも皆さんと一緒に歩んでいきたい」とあいさつ。
シナリオ大賞表彰式では、グランプリの函館市長賞を獲得したよしおよしたかさん、準グランプリの太田野歩(のっぽ)さんらに賞状などが送られた。
同祭は1995年に「函館山ロープウェイ映画祭」としてスタート。6日まで。金森ホール、函館山山頂クレモナホール、函館市公民館の3会場で約30作品が上映される。有料で一般券1300円など。問い合わせは事務局(0138・22・1037)へ。(半澤孝平)