【七飯】公立はこだて未来大学は17日、利用者の要求に応じて運行するデマンドバスの交通実証実験を町内で開始した人が近づくとセンサーが感知して自動的に電源が入り、ボタンを押すと利用者の存在を運営側にメールで知らせる「知的バス停」(同大開発)を使い、新たな公共交通システムを検証する狙いだ
デマンドバスの実験は2013年9月に実施済みだが、知的バス停を用いるのは初めて国道5号線沿いの大中山バス停と町健康センター(アップル温泉)内にそれぞれ設置函館バスの協力を得て、両バス停間(約1キロ)を中型バス2台が無料で運行する
知的バス停の中央部にある電子ペーパーには、行き先のほか現在時刻と到着予定時刻を表示利用のないときは電源が入らず、電気の消費量を大幅に軽減できるバスに乗りたい人はボタンを押すだけで、手軽に素早くバスを呼べる開発に携わる同大の長崎健准教授(情報アーキテクチャ学科)は「今後も利用者にとっての『使いやすさ』を検証しながら開発を進めていく」と話した
実験は22日まで午前10時から午後10時ごろまでを予定している(斎藤彩伽)