「盆の入り」の13日、函館市内の墓地や寺院には、朝早くから市民や帰省中の家族連れらが花や供物を手に墓参りに訪れ、先祖や亡くなった家族をしのんで、墓前に手を合わせていた
約400基の墓が並ぶ函館市神山町の大円寺(武藤龍真住職)では午前6時半ごろから墓参りの人が詰めかけた墓の清掃を終えた後、供物を供えて手を合わせ、神妙な表情で故人をしのんだ家族や親戚と訪れた七飯町大川の川上利一さん(82)は「先祖への感謝と来年も来られますようにという願いを込めた」と話した
また、七飯町峠下の道南ペット霊園(上條永光園長)にはペットたちの供養に多くの飼い主たちが訪れた20年生きたネコの慎太郎君を昨年2月に亡くしたという函館市桔梗町の福井美知恵さん(45)は「長い時を過ごした家族だった命日とお盆は毎年来ている」と話していた(半澤孝平)