函館市熱帯植物園(湯川町3、笠井佳代子園長)の温室で、40年に一度咲くとされる多肉植物「アオノリュウゼツラン」(和名・竜舌蘭)の花芽が今月初旬に観察された「開花が40年ごとということは、開園当時(1970年)から大事に育てられてきたのではないか」と笠井園長「初めて花が咲きそうでうれしい貴重な成長の記録を観測しにぜひ遊びにきてください」と来園を呼び掛けている
アオノリュウゼツランは中南米の熱帯地域に多く自生している単子葉植物メキシコ原産で、テキーラの原料にも用いられている30~50年に一度花が咲く開花の前兆として、アスパラガスのような見た目の花茎が数メートルから数十メートルに伸びるそこから突起した花芽は数週間後に大量の黄色い花を輝かせ、その後花茎とともに枯死する同園では約3年前にも別の竜舌蘭が開花したばかり笠井園長は「立て続けにめったに見ることができない花を観賞できて感無量今回も花が咲くように大事に育てたい」と喜ぶ
現在、花茎の高さは約6メートルほどで、先端付近に出た花芽は約6個開花は6月初旬を予想している(斎藤彩伽)