函館市内のまち歩きガイドの初心者有志が勉強会「縁ジョイ倶楽部」をつくり、レベルアップに励んでいる来年3月の北海道新幹線開業で増加する観光客に、自分の言葉で街の魅力を伝えようと奮闘中だメンバーらは「本格的なガイドデビューが目標観光客を楽しませることができるガイドになりたい」と意気込んでいる
勉強会は、函館まちあるきネットワークが昨年開いたガイド養成のための研修講座修了生が中心になって今年1月末に立ち上げたケアマネージャーの下山和美さん(54)は「講座を修了してもすぐにガイドとしてデビューできるわけではなく、またデビューするまでをフォローするような組織もなかったことから、自分たちでつくった」と話す
参加するのは市民11人年齢や職業はさまざまだが、まち歩きに関心があることが共通点だ初心者ばかりが集まったので、10年のガイド歴がある主婦の加藤政代さん(56)が経験と知識を生かし、仲間にアドバイスする役割を担う
モットーは楽しみながら、互いに成長すること毎週土曜日にまちづくりセンターに集まり、勉強に精を出すメンバーはゴールデンウィーク期間中、市が五稜郭タワーに開設した臨時観光案内所のスタッフとして参加観光客を相手にパンフレットを配ったり、五稜郭公園内を無料で案内したりしてミニガイドデビューを果たした
参加前には座学と公園に出かけての実地研修を繰り返し、技術と心構えを身に付けた市内の主婦、福原信子さん(61)は「お客さんに喜んでもらえることがなによりうれしいガイドをライフワークにしたい」と張り切る
今後も臨時観光案内窓口を設置する際に参加する予定加藤さんは「新幹線開業で函館を訪れる観光客は増えるその時、メンバーが活躍できる場をつくっていきたい」と力を込める(松宮一郎)