総合家電免税店を全国展開するラオックス(東京)は14日、函館市末広町の金森洋物館内に「函館赤レンガ店」を22日に開店すると発表した市内有数の観光スポットへの出店で、外国人旅行客の需要の取り込みを狙う金森赤レンガ倉庫では今年に入って新規出店が続いており、来年3月の北海道新幹線開業や増加が見込まれる海外各国との定期便就航を前に、動きが活発となっている
同社が函館に進出するのは初めて道内では3店舗目面積は約170平方メートルで、外国人に人気が高い炊飯器などの電化製品や化粧品、雑貨などを取り扱う予定同社は「売れ行きなどを見ながら、バランス良く商品を提供していきたい」とする
4月には本州に拠点を置く企業2社が、金森洋物館内に相次いで新店舗をオープンしたいずれも道内初出店で、ともに女性や海外旅行客にターゲットとし、それぞれ雑貨、化粧品を販売している
金森赤レンガ倉庫を運営する金森商船は、利用客へのサービス強化を進める昨年11月に公衆無線LANサービス「Wi?Fi」を整備したほか、2月には金森洋物館の中央玄関ロビーにATMを設置した施設の改装も進む大型連休前には、潮風の影響でサビが目立っていた一部施設の屋根を塗装同社は「函館山をバックに記念撮影する観光客が多く、より景観を楽しんでもらえれば」としている
同社の柳谷一美営業部長は「来た観光客をがっかりさせないよう、今後も環境整備を図っていきたい」と話していた(山田大輔)