臥牛山3月25日・高すぎる新幹線
北海道新幹線開業まで、いよいよあと1日。最近は一般記事はもちろん、本欄も開業に関する話題でもちきりとなっている。一般記事は道南各層の取り組みを主に伝えているが、本欄は「やや辛口」にまとめざるを得ない面がある▼と言わざるを得ないほど、今回は逆風下での開業となる。新函館北斗駅は函館市街地にほど遠く、航空機との競争の指標となる「4時間の壁」も切れず、開業当初の予約状況もふたを開けてみれば空席が目立つ▼それは致し方ないと、筆者自身が実感する出来事があった。札幌に住むめいを新幹線に乗せようと、日帰りながら青森への家族旅行を計画した。早速ネット予約を活用してみたが、割引が適用されても大人3人、子ども1人で往復4万円以上▼子どものためにと財布のひもを緩めてはみたが、なかなかの出費。在来線だと青森にプラスして弘前にも行けるフリー切符で往復8000円程度で往来できた▼時間距離は近くなれど、頻繁には新幹線を使えないというのが実感だ。むしろフェリーにとってはチャンスかもしれない。身一つで乗れば往復5000円でお釣りがくる。新幹線と組み合わせ、旅の幅を広げながら生活防衛術につなげるのが無難かも。(C)