臥牛山3月10日・受け入れ態勢は万全か
つい最近、東京と横浜へ行った時「都会の人って、こんなに丁寧で親切だったのか」と感じた。バス乗り場やホテルの場所を尋ねた時、またホテルのフロントで案内が分かりやすく、言葉遣いもきれいだった▼4年後の東京五輪・パラリンピックを見据え「おもてなし」を磨いているのだろう。ただ、飲食店で気になったのは外国人の店員が多いこと。あいさつは良いが、注文の確認などで戸惑うのが少し不安だった▼知り合いの新聞記者が「ある街の飲食店街で発生した火事現場で消防士が困っていた。出火の様子を聞ける人を見つける前に、日本語が分かる人を探すことに苦労したらしい」と話す。それほどまで人手不足の所も多いという▼高校の卒業旅行で東京へ行ってきたという函館の女子生徒が、楽しかった場所に浅草を挙げた。「外国人観光客に人気がある理由が気になっていた。建物、土産物、人が日本らしいところだと思った」と笑顔▼北海道新幹線開業まであと16日。受け入れ態勢は万全か。接客対応は大丈夫か、人手は足りているか、どういった所が売り込めるか、夜景を見て泊まらずに帰る人が出ないようにするには-。ふたを開けてから問題点が分かるようでは遅い。(R)