臥牛山2月10日・16年桜前線
北海道は厳寒期でまだ実感が湧かないが、南の沖縄からはサクラの開花情報が伝わってきた。それと連動するかのように、気象情報会社は西日本と東京、名古屋の開花予想時期を発表した▼総体的な見方は「平年並みかやや遅め」。1月末に大寒波が押し寄せたものの、昨年11月から記録的な暖冬となり、花芽が休眠から目覚めにくくなっているからという。ちなみに福岡が3月23日、東京と名古屋が3月26日と予想されている▼沖縄の桜は濃いピンク色の寒緋桜(カンヒザクラ・緋寒桜ともいう)で、開花は平年より3日、昨年より6日遅い1月21日。桜まつりも早速開幕したようだが、伊豆半島東部の河津桜(カワズザクラ)がこの沖縄に続く▼日本人にとってサクラほどなじみ深い植物はない。満開期間が短いこともあるが、ソメイヨシノをはじめ樹種は多く、いずれも咲き乱れる光景は圧巻。春観光の幕開けを告げる役割も担ってくれている▼旅行代理店は名所巡りの旅行商品の募集を始めた。本格的な列島北上は3月になってからだが、気になるのが道南の開花時期。ゴールデンウイークに満開となれば…北海道新幹線の開業直後だけに、今年は特にサクラ情報に無関心でいられない。(A)