臥牛山2月4日・道版「ななつ星」構想
北海道新幹線の開業は秒読み段階。本紙も開業にまつわる情報や話題を連日報じているが、道東北地域の町村会が壮大な構想を打ち出し、注目されている。周遊型の寝台列車の運行…▼九州の「ななつ星」などJR各社は超豪華なクルーズトレインを導入し、人気を集めている。超豪華かどうかはともかく、想定しているのは個室型寝台列車で、新幹線の恩恵を道東北地域にも、との思いが強い▼構想を打ち出したのは釧路、上川、十勝、オホーツク、宗谷の5地域の町村会。富良野―帯広―釧路(根室線)、釧路―網走(釧網線)、網走―旭川(石北線)、旭川―富良野(富良野線)をつなぐと、道東北を一周できる。それに旭川―稚内も加え▼各地で温泉や食などの観光を組み込み、数日かけて。ツアー需要を見越してのことだが、問題は数十億円かかると見込まれる費用負担。昨年末に行ったJRへの申し入れに続いて、3日には…▼支援を要請した高橋知事から、本年度の補正か新年度予算で調査費計上する考えを引き出したという。実現までの道のりは大変だが、渡島としても無関心ではいられない。新函館北斗駅を起点としても考えられる。どう対応するか、検討に値する。(A)