JR函館駅に6日、毎年恒例となった「ジャンボ絵馬」が改札前のコンコースに設置された。誰でも願いや思いを書き込むことができ、設置直後から早速書き込む人たちの姿が見られた。
1982年から続く取り組み。JR北海道函館支社によると、2019年は18年より約600人多い3192人の願いが寄せられ、地元住民のほか中国や韓国など、アジア圏からの観光客と思われる書き込みも多くみられたという。
絵馬には毎年同駅の職員が干支(えと)にちなんだ絵を描いており、今年は「子(ね)」に合わせて、職員の制服を着たネズミが虹のアーチを滑る様子や、「スーパー北斗」の261系車両が走る絵のほか、「夢をつかもう!」「合格祈願」の文字を添えている。
函館大付属有斗高校1年でともにソフトテニス部の小田島琢九磨さん(16)と早坂亮太さん(16)は「今年は個人や団体で全国大会へ進めるよう願いを込めた。絵馬に書いたことでその思いがより強くなった」と声をそろえていた。
小坂賢一駅長は「地域住民だけでなく観光客などたくさんの人に願いを書き込んでほしい」と呼び掛けている。絵馬は2月10日午前10時まで設置し、その後、函館八幡宮へ奉納する。(野口賢清)