道南いさりび鉄道の新色車両が3日、運行を開始した。秋をイメージした「濃赤」のオリジナル色で、午前11時54分に函館駅を出発。ホームでは訪れた鉄道ファンらが車両を写真に収めていた。
同社によると「美しい紅葉や豊かな実りなど道南の秋を象徴した色」で、地域情報発信列車「ながまれ号」と同様、側面にはラインで函館山を表現している。
これまでも「道南の四季」をテーマに、春(山吹色)と夏(深緑色)をイメージした色違いの車両を運行しており、年内中には冬の白色も導入する予定という。
初便には通学利用の高校生や鉄道ファンら約30人が乗車。カメラを手に乗り込んだ函館市亀田町の会社員関久志さん(42)は「とても落ち着いた秋らしい色。JRとはまた違う個性的なデザインが良い」と話していた。(金子真人)