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PRODUCT HISTORY/『及能』昆布巻(太巻)

真摯に商品作りに取り組んで四半世紀、新たな需要獲得に挑む

道産昆布を使った商品がお歳暮や返礼品として人気
及能株式会社は畳業を営む会社として1885年に創業した老舗。時代のニーズに合わせ、不動産賃貸業、倉庫業と幅広く事業を展開し、地域経済発展に貢献してきた。1996年8月に食品製造業を手掛ける食品部を開設。その翌年に食品部工場を完成させ、水産加工品を中心に製造をスタートした。贈答用商品のブランド名を「はこだて北宝堂」と定め、国内外の良質な原材料を使い、昆布巻のほか、サケ、棒タラといった魚介類の甘露煮、ホタテ、シイタケのうま煮、大きなニシンの腹に昆布を巻き付けた「にしんのはら巻」などユニークな商品も開発。縁起物、お歳暮としてはもちろん、食卓を彩る総菜として東海地区をはじめとする本州で好評を得ており、「昆布巻5本セット」は函館市のふるさと納税返礼品としても喜ばれている。2002年に品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001を取得してからは、より一層、品質・衛生管理を徹底。欠品や異物混入が無いように目視検品、金属探知器での確認とチェック体制を万全に整え、安心安全を重視した商品を今日も届けている。

素材の味が引き立つ昔ながらの昆布巻
食品部の立ち上げは、倉庫業でイカやコンブの保管を任され付き合いのあった水産会社からの提案がきっかけだった。製造経験者からノウハウを教わり、看板商品となる「昆布巻」の商品開発に着手。ニシンをはじめ、北海道産食材を積極的に使おうと、またリクエストを受け、ホタテ、秋サケ、タラコといった変わり種の具材も誕生した。主役は道東で採れる肉厚の厚葉コンブ。長さ12cmに揃えて切ったコンブで具材を巻き、1本ずつ無漂白カンピョウで結ぶ。出来上がった材料を1本ずつ大きなザルに並べ、調味液に漬けて釜で時間を掛けやわらかく炊き上げた後、少し寝かせて味をなじませる。コンブの豊かな風味と具材の旨味を存分に引き出すのは水あめ、砂糖、しょう油を主にしたシンプルな味付けのオリジナル調味液。はっきりとした味がご飯に、また日本酒やビール、焼酎にも合うという。製造責任者の山下健一係長は「材料の巻き上げ工程からパッキングまでほぼ手作業。人の手を掛けて丁寧に作り上げている自慢の一品です」と商品作りに自信をのぞかせる。

全員で知恵を出し合って地元や全国へ魅力を伝える
地元で「はこだて北宝堂」の昆布巻は市内デパートに並ぶほか、ホームページを通じての通信販売が主流。毎年、製造ピークの12月を過ぎると需要がほぼ落ち着くため、贈答品としての供給枠をさらに高めつつ、地元の人たちにも気軽に食べてもらうために、食品部全体で活発に意見交換を行っている。新型コロナウイルスの影響による〝巣ごもり需要〟を見越して既製商品の改善にも着手。「パッケージデザインなど、みんなでさまざまな意見を出し合い、より良い商品作りに挑んでいます」と山下係長。リピーターへのダイレクトメール発送はもちろん、SNSでの情報発信と需要拡大へと力を尽くす。「まずは味を知ってもらいたい」と今後は即売会を企画しているほか、食品部併設の直売所開設も検討している。また、例年出展している東京ビッグサイトで開催される商談会「地方銀行フードセレクション」に、今回はオンラインで参加。企業バイヤーの手応えも十分で、OEM(委託者ブランド名製造)も手掛けるなど、製造元としての技術力も積極的に売り込み、商品の周知に社員一丸で挑戦を続けていく。



及能株式会社 食品部
函館市万代町22‐40
☎0138‐45‐1200
http://www.kyuno.co.jp/syokuhin/

ハコラク2021年4月号掲載




昆布巻(太巻)
及能株式会社食品部 係長 山下健一さん
製造風景
製造風景

      PRODUCT HISTORY











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