函館市昭和2の住宅街にこのほど、一般住宅を改装した総菜の持ち帰り専門店「カウ‘s キッチン」(伊藤友美代表)がオープンした。「食卓に1品“手抜き料理”を」というコンセプトのもと、調理の手間がかかりやすい揚げ物料理をメインに、全9種類のメニューを用意。伊藤代表は「料理を通して地域を盛り上げ、多くの人に貢献できれば」と意気込む。(長内宏人)
同店は、伊藤代表(48)、高橋尚子さん(47)、吉田由香さん(35)の3人が立ち上げ。店名は、全員が“丑(うし)年生まれ”であることにちなんで命名し、店のロゴは3頭の牛のイラストをベースにし、顔の輪郭を「C、O、W」の文字で表現。丑年生まれを強調するデザインに仕上げ、親しみやすさを演出する。
伊藤代表は、仕事と育児を両立する大変さを経験したことがきっかけで、手軽におかずを1品足せる料理を提供できる同店をオープン。メニューには、調理や後始末に手間がかかるメンチカツ、コロッケ、鳥の唐揚げ、ポテトサラダを1個80~120円(税込み)の価格帯で提供するほか、日替わり弁当(600円)なども販売。1個単位で注文でき、伊藤代表は「食べたい分だけ頼めるので、一人暮らしや高齢の方にもお薦め」と話す。
このうち、「とんとんメンチ」は、ソースなしで肉と野菜の旨味を楽しめるメンチカツを目指し、伊藤さんが半年間、試行錯誤を重ね完成させた自信作。材料に使うキャベツは、北斗市千代田の「高坂農園」から、コロッケとポテトサラダで使うジャガイモは厚沢部町社の山の「道南いたさか農園」で収穫されたメークインを使用し、地産地消にも力を入れる。
多い日には1日200人ほどが訪れるという同店。伊藤代表は「今ある商品に“旬の食材”という付加価値をつけたメニューを開発し、地域を盛り上げたい」と今後の展望を話す。
年中無休。午前11時~午後7時(ラストオーダー午後6時半)。問い合わせは同店(0138・84・1711)へ。