【福島】コンビニ大手のセブン―イレブン・ジャパン(東京)は31日、町特産のマコンブを使用した「こだわりおむすび 道南産やわらか真昆布」を道南の92店で発売する。使用したのは育成を促すため間引いたコンブで、早く水揚げされ、柔らかいのが特徴。長らく未利用資源だったが、町内に昨年新設した総菜メーカーの施設で加工し、商品化にこぎ着けた。
福島町は早採りのマコンブの活用を模索し、静岡の総菜メーカー「ヤマザキ」と福島吉岡漁協と2017年に「福島町昆布プロジェクト」を発足。18年にはヤマザキの子会社「北海シーウィード」が総菜原料向けの加工を始めた。すでにセブン―イレブンの総菜商品などに使用しているという。
今回のおにぎりは、より柔らかい4月に採れた原料を使用。セブン―イレブン・ジャパンの担当者は「ホタテのだし、かつおだし、三温糖を使い、道内でなじみがある甘く濃い味に仕上げた」とする。町産業課は「今回のおにぎりで、道南でも食べてもらえる機会ができた。福島町のコンブをぜひ味わって」と呼び掛けている。
1個108円。9月上旬からは道内全域のセブン―イレブンで販売する予定。(深津慶太)