函館空港ビルデング(函館市高松町、水島良治社長)は、道産のジャガイモを原料にした缶入りのせんべい「箱館缶煎餅」を開発し、函館空港内のショップ「函と館」や函館山ロープウェイ(元町)の売店で販売している。
同社は2017年に商品開発部を立ち上げ、地元企業とコラボレーションし、地場産品を活用した土産品開発に取り組んでいる。これまでにガゴメコンブや道南産さつまいも「紅あずま」などを使った商品を生み出している。
箱館缶煎餅は、北海道製菓(亀田町、宮本正社長)の協力を受けて、「いも」「南瓜(かぼちゃ)」「うに」「かに」の4種類を開発。缶詰の包装はかつて函館で盛んだった北洋漁業をイメージし、味は「サクサクとしたやさしい食感で、ジャガイモの風味が感じられるよう仕上げた」。いずれも45グラム入りで540円。
同社商品開発部の鈴木公隆部長は「これからも地元の企業と連携し、道南圏を全国にアピールできるような土産品を開発していきたい」と話している。(金子真人)