1月末に閉店する函館市若松町の老舗百貨店「棒二森屋」の最後の催事「全国うまいもの味めぐり」が9日、本館7階催事場で始まった。初日から大勢の市民らが詰め掛け、試食や実演を楽しみながら目当ての品を買い求めた。15日まで。
定期的に開催している同店の人気催事で、今回は53店が参加。中でも高知産のイチゴやグレープフルーツなど6種類のフルーツと生クリームをワッフルで挟んだ「フルーツショップオザキ」(高知市)の「ワッフルサンドミックスフルーツ」(648円)は女性を中心に人気を集めていた。
また、十勝産の牛肉を短時間で揚げてミディアムレアで提供する牛かついち華(札幌市)の「牛かつミニ弁当」(1296円)も開店から列をつくった。
棒二森屋の担当者は「最後の催事ということもあり、初日から多くの方に来ていただいた。最後までお客さまに買い物を楽しめる場を提供していきたい」と話している。(金子真人)