函館商工会議所(久保俊幸会頭)は新型コロナウイルスによって低迷している景気対策として、函館朝市など3市場で使える利用券5000円分を抽選で800人に贈呈する取り組みについて、1万3000通を超える応募があったため、当選者数を2倍の1600人に拡大することを決めた。(野口賢清)
コロナ禍により売上げが落ち込む函館朝市とはこだて自由市場、中島廉売での買い物を促そうと企画。渡島・桧山管内に住む20歳以上の人を対象とし、申し込み締切日だった6日までに、函館市を中心に北斗市や七飯町、八雲町などから1万3744通の応募が集まった。
「一人でも多くの人に喜んでもらいたい」(久保会頭)との思いから、同会議所は当初予定していた当選者数を2倍とし、贈呈額を総額800万円に拡大することを急きょ決定。
8日には副会頭4人がそれぞれ400枚の当選者を選んでおり、今週末から来週にかけて利用券を順次発送していく予定。久保会頭は「たくさんの応募をいただき、改めて函館商工会議所の取り組みが期待されていると強く感じた。今後も会員企業と地域住民の双方にとって益のある取り組みを考え、支援していく」としている。